「和柄」をイメージした時、私の中でパッと思い浮かんだのが鯉の滝登りの絵でした。
そんなイメージを簪で表現してみたらきっと和装によく合うんじゃないかと思い、材料集めから始めました。
ちょうど手元に動きのある鯉のパーツがあったのでそれを基準にどう周りの世界観を作っていくかスケッチも交えながらある程度の最終形を見据えながらまず鯉自体を極小ラインストーンで飾り付け。
そして一番悩んだ滝、と言うか水のイメージでしたが、ひょっとした閃きから手元に数十種類ある大ぶりブローチの中から一つ選び、元々既にゴージャスなラインストーンで飾られた物を更にアレンジする事により花形らしい簪への一歩と繋がりました。
折角の鮮やかなブルーを隠してしまうのは非常に勿体ないので、ブローチの右上にメタルプレートを継ぎ足し、鯉に浮遊感を持たせる位置で固定していきました。
いつもよりもパーツ同士の接地面が小さかった為、限りあるスペースを最大限に活かしながらはみ出ない様何重にも接着を重ねて補強していきました。
ブルーを更に協調する為ガラスハートで作った蓮の花を飾り、その周りにボリューム感を持たせる為極薄の大小のリーフパーツを組み合わせて固定。
かなり難易度が高かったデザインですが、ご購入頂いたお客様にも役者様にプレゼントされる前に一時自宅で飾って頂けるくらい気に入って頂き、自分でも納得の仕上がりになりました‼